シンガポール公益事業庁(PUB)は2022年5月18日、香料・フレグランスメーカー高砂香料工業のシンガポール法人Takasago International(Singapore)Pte Ltdが有毒産業廃棄物の違法排出により罰金を科せられたと発表した。
PUBが2021年1~2月にかけて行った調査の結果、Takasago International(Singapore)社は、ライセンスを持つ有毒産業廃棄物回収業者によって適切に回収・処分されなければならないオイルインターセプターからの汚泥を一般廃棄物収集業者AJ Jetting Pte Ltdに委託していたという。また、工場敷地内から禁止物質を含む排水を公共下水道に流していたという。
Takasago International(Singapore)社は起訴され、2021年9月7日に有罪判決を受け、罰金5,500Sドル(約45万円)が課された。
なお、AJ Jetting社は、Takasago International(Singapore)社のオイルインターセプターから収集した汚泥が有毒な産業廃棄物だと認識していなかったという。