技研製作所は2022年5月26日、シンガポール法人Giken Seisakusho Asia Pte.,Ltd.が、杭圧入引抜機『サイレントパイラーⓇ F301-700』をインドの建設会社Nalanda Engicon Private Limitedに納入したと発表した。
『サイレントパイラーⓇ F301-700』はグローバルスタンダード機「Fシリーズ」の中でも海外で需要の高いZ形鋼矢板とU形鋼矢板に対応した機種といい、オディシャ州カタック市の雨水排水施設の整備事業において建設時に必要な土留め壁を鋼矢板で構築する工事で使用される。既に1月に着工しており、『サイレントパイラーⓇ F301-700』により、幅750mmのU形鋼矢板を両岸約5.8㎞にわたって約7,000枚圧入する。
現場は住宅に近接した狭隘地。他区間で過去、振動式の工法で土留め壁を構築したところ、近隣の建物にひび割れが発生するなど住民生活への影響が問題となったことから、“無振動・無騒音”施工が可能な「サイレントパイラーⓇ」の採用に至ったという。
技研製作所にとって、現在、Nalanda Engicon社はインド唯一のユーザーで、巨大市場に本格参入する糸口となるとの認識に立って、「保守・現場技術、営業などあらゆる面でNalanda Engicon社をサポートし、旺盛なインフラ需要を抱える市場で圧入技術の優位性を証明することで、市場開拓を加速化させていく」としている。
事業概要は下記の通り。
【工事名】JICA ASSISTED ODISHA INTEGRATED SANITATION IMPROVEMENT PROJECT
[CONSTRUCTION OF BOX DRAINS WITH ROAD BETWEEN CHAINAGE 3300 - 5150/ 5150 – 6700 OF MAIN DRAIN – 1, CUTTACK, DESIGN BUILD]
【工事場所】Cuttack, Odisha state, India
【 発注者 】Orissa Water Supply and Sewerage Board(OWSSB)
【設計・施工管理】TEC CONSORTIUM
【元請業者】NALANDA- SSG(JV)
【施工業者】NALANDA- SSG(JV)
【使用機材】サイレントパイラーⓇ F301-700
【杭材型式・寸法】U形鋼矢板 750㎜幅
【杭材使用本数】約7,000枚
【圧入工工期】約1年