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SBI HD、フィリップキャピタルと米国株取引プラットフォーム構築で基本合意

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SBIホールディングス(東京都港区)は2022年3月2日、シンガポールのフィリップキャピタルグループ(リムファミン会長)と、合弁で新会社を設立し、米国上場株式のマッチングをアジア時間で成立させるプラットフォームを構築することについて、基本合意書を締結したと発表した。

両グループは2022年春頃を目処に、当初資本金100万米ドルで新たに合弁会社をシンガポールに設立する。同合弁会社は、シンガポール通貨金融庁(MAS)の認可を経て、参加者限定の取引所に準じるステータスRecognized Market Operator(RMO)を取得したうえで年内の稼働を目指す。

マッチングプラットフォームでは、100銘柄を超える米国株式が日本時間の午前10時から午後18時までマッチング可能になるといい、日本国内の個人投資家が日中に米国株式の取引ができるようにするため、SBIグループ傘下のSBI証券は同プラットフォームへの接続を検討している。

プラットフォームのシステム開発は、フィリップグループの在ベトナムシステム会社CQ TDTアジアが担い、SBIグループがサポートする。プラットフォームの本格稼働は2023年1~3月頃を目標としているという。

フィリップキャピタルグループは1975年に証券会社として創業して以来、アジアにおける総合金融機関として事業を展開し、現在、日本、シンガポール、豪州、カンボジア、中国(香港特別行政区)、インド、インドネシア、マレーシア、スペイン、タイ、トルコ、英国、UAE、米国、ベトナムの15カ国でサービスを提供しているという。

合弁会社の概要は下記の通り。

【 名称 】未定
【設立時期】2022年春頃
【 資本金 】当初100万米ドル、600万米ドルまで増資予定
【出資比率】フィリップグループ等70%、SBIグループ30%
【代表取締役社長】下山 均(前フィリップ証券社長)
【主要メンバー】フィリップグループ及びSBIグループの双方から派遣
【事業内容】プラットフォームのシステム構築、メンテナンスなど

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