IHIは2022年3月10日、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)傘下の化学・エネルギー・環境サステナビリティ研究所(ISCE²)と、共同で研究開発を行うジョイントセンターを設立するためのMoU(基本合意書)に調印した。2022年4月1日運営開始を予定する。
IHIは2014年にA*STARと「包括的研究開発契約」を締結する前の2011年よりISCE²の前身であるICESとメタネーション触媒の共同研究・開発に取り組み、2018年に共同研究を完了している。また、2019年にCO₂からメタンを製造するメタネーション技術のデモ装置をICESで立上げ、2021年には実証試験用としてIHI初号機を顧客に納入するなど、ICESと複数の研究開発に取り組み成果を上げてきた。
今回、ジョイントセンターを設立することで、IHIが取り組むカーボンソリューション関連開発の一環として、メタネーション、低級オレフィン、持続可能な航空燃料(SAF)に代表されるCO₂からの有価物転換のほか、循環型社会に必要となる技術の開発を加速する。
また、同センターを世界の潜在パートナーとの共創の場としても活用していく計画という。
ジョイントセンター概要は下記の通り。
【 名称 】IHI-ISCE² Sustainable Innovation Centre
【所在地】Institute of Sustainability for Chemicals, Energy and Environment内、1 Pesek Road, Singapore 627833