気候変動(低・脱炭素)

シンガポール政府系ファンドGIC、豪グリーン燃料事業ICE社に戦略的資本参加

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シンガポール政府系投資ファンドGICは2022年1月26日、豪州の外国投資審査委員会の承認を前提に、グリーン燃料事業のInterContinental Energy社に戦略的資本参加すると発表した。

Inter Continental Energy社は2014年設立で、豪パース、オマーン・マスカット、サウジアラビア・リヤド、シンガポール、ロンドン、香港、ドバイに拠点を置いている。発表によると、西豪州、オマーン、サウジアラビア各沿岸の砂漠地帯で風力と太陽光による再生可能エネルギーを活用して水を電気分解し、水素やアンモニアといったグリーン燃料を生産するプロジェクトを展開している。グリーン水素を年間1,400万トン、グリーンアンモニアを年間8,000万トン製造でき、主に、船舶用燃料、発電所での混焼、工業プロセス、大型輸送機分野での需要に応えて年間2億トン以上の二酸化炭素(CO2)を相殺するという。

GICのAng Eng Sengインフラストラクチャー部門・最高投資責任者は、「今回の投資は、新興国の水素経済におけるGICの存在感を早期に確立するための戦略的投資である。やがて、水素は世界の脱炭素化で重要な役割を果たすようになり、Inter Continental Energy社が変革のキープレーヤーになると信じている」とコメントした。

Inter Continental Energy社のValery Tubbax最高財務責任者は、「GICによる今回の戦略的投資は、エネルギー転換への支援の証であり、脱炭素燃料を採用することが難しい海運セクターなどをグリーンアンモニアにより支援するための重要な一歩だ」とコメントした。

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