進出・出資・撤退

SBI HD、シンガポール最大の暗号資産取引所『Coinhako』運営企業に出資

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SBIホールディングス(東京都港区)は、シンガポールの子会社SBI VENTURES SINGAPORE PTE. LTD.(代表:林良輔)及びグループが運営するシンガポールを拠点とするファンドSBI-Sygnum-Azimut Digital Asset Opportunity Fundを通じて、シンガポール最大の暗号資産取引所『Coinhako』を運営するHoldbuild Pte.Ltd.(最高経営責任者:Liu Yusho)へ共同出資を行った。2021年12月7日発表した。

Holdbuild社は2013年設立。発表によると、リテール向け暗号資産取引でシンガポール最大の取引高と顧客数を持ち、11月にはシンガポールの暗号資産取引所として初めて通貨金融庁(MAS)よりデジタル通貨を取り扱うためのライセンスの原則承認(In principle approval)を受領し、今後、個人や機関投資家に向けた暗号資産取引所運営ライセンスが付与される予定となっている。シンガポールを拠点に東南アジア他国への事業展開も予定しており、SBIホールディングスグループはその国際的なネットワークを活用して、Holdbuild社の事業拡大を支援する。

SBI-Sygnum-Azimut Digital Asset Opportunity Fundは2021年シンガポールで組成された。SBIホールディングスグループとSygnum銀行グループのシンガポールの子会社であるSBI Ven Capital Pte. Ltd.(代表:林良輔)とSygnum Pte.Ltd.(代表:Gerald Goh)が共同で運用を行い、SBIホールディングス、スイスSygnum銀行、イタリアAzimut各グループの知見とエコシステムを活かして東南アジアと欧州で、主に金融市場インフラと分散型台帳技術(Decentralized Ledger Technology、DLT)に関連するエンタープライズ・ソリューションに焦点を当てたベンチャー投資を行っていく。

Sygnum銀行グループは、2019年にスイス金融当局Swiss Financial Market Supervisory Authorityから銀行免許を付与されたデジタル資産銀行として営業を開始。シンガポールでもMAS認可を受けた資産管理会社として活動している。

Azimutグループは1989年創業の欧州の資産運用会社で、Azimut Holdingsは2004年よりイタリア証券取引所に上場している。世界各国に拠点を構え、金融商品の管理・販売を行っている。

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