進出・出資・撤退

ヨシムラ・フードHD、シンガポールの食品工場兼低温倉庫所有企業を子会社化

投稿日:

ヨシムラ・フード・ホールディングス(東京都千代田区)は2021年12月8日開いた取締役会で、シンガポールの子会社で海外事業を統括するYOSHIMURA FOOD HOLDINGS ASIA PTE.LTD.が、シンガポール子会社3社の拠点集約及び事業拡大を目的に、シンガポールで食品工場兼食品用低温倉庫を所有するSHARIKAT NATIONAL FOOD PTE.LTD.の株式70%を取得して子会社化することを決議し、契約を締結した。取得価額は、SHARIKAT NATIONAL FOOD社の普通株式322万6,000SGD(約2億7,100万円)、アドバイザリー費用等(概算額)5万SGD(約400万円)の合計(概算額)327万6,000SGD(約2億7,500万円)。同日発表した。

ヨシムラ・フード・ホールディングスは、YOSHIMURA FOOD ASIA社のもと、シンガポールで寿司等を製造するJSTT SINGAPORE PTE.LTD.、水産品の卸売りを行うSIN HIN FROZEN FOOD PRIVATE LIMITED、水産品の加工販売を行うPACIFIC SORBY PTE.LTD.、シンガポール及びマレーシアで厨房機器の製造・販売・メンテナンスを行うNKR CONTINENTAL PTE.LTD.の4社をグループ企業としてアジア地域において事業拡大を進めている。

SHARIKAT NATIONAL FOOD社は2009年4月設立。発表によると、シンガポールにおいて食品工場兼食品用低温倉庫を1棟所有しグループ企業及び第三者に賃貸していて、YOSHIMURA FOOD ASIA社とSIN HIN FROZEN FOOD社もその一部を賃借している。今般、SHARIKAT NATIONAL FOOD社の親会社で、シンガポールで複数不動産を所有・不動産管理業を行うSHARIKAT NATIONAL PTE.LTD.がグループ内の再編を行うことを決定し、YOSHIMURA FOOD ASIA社が株式譲受することになった。

YOSHIMURA FOOD ASIA社は、SHARIKAT NATIONAL FOOD社の発行済株式500万株のうち、350万株(議決権比率70%)を2021年12月17日付で取得した。残りの150万株(同30%)はSHARIKAT NATIONAL FOOD社の既存株主であるSHARIKAT NATIONAL社が引き続き保有し、YOSHIMURA FOOD ASIA社と協業関係を築くとともに、不動産管理業のノウハウを承継する。なお、締結する株式譲渡契約書はYOSHIMURA FOOD ASIA社がSHARIKAT NATIONAL社が所有する残りの株式を2024年12月17日付(予定)で取得すると規定している。同規定が実行された場合、SHARIKAT NATIONAL FOOD社はYOSHIMURA FOOD ASIA社の完全子会社となる。

ヨシムラ・フード・ホールディングスは、YOSHIMURA FOOD ASIA社がSHARIKAT NATIONAL FOOD社の株式取得後、JSTT社とPACIFIC SORBY社は同食品工場兼食品用低温倉庫に本社・工場を移転し、YOSHIMURA FOOD ASIA社とSIN HIN FROZEN FOOD社を含めた4社が一つの拠点に集約されことにより、グループ内で①物流効率化 ②賃借料の内製化 ③JSTT社の生産キャパシティの増加 ④PACIFIC SORBY社の生産キャパシティ増加及び品質管理体制の強化 ⑤グループ内協業の推進――のシナジー効果が発揮されることに加え、SHARIKAT NATIONAL FOOD社はグループ以外の第三者への賃貸を継続し賃料収入を得るため、連結損益上も収益及び利益を増加できると判断した。ヨシムラ・フード・ホールディングスは、Yoshimura Food Asia社のシンガポール証券取引所上場に向けて進むとしている。

なお、株式取得資金は、Yoshimura Food Asia社がシンガポールの銀行からの借り入れにより調達する予定。

◇SHARIKAT NATIONAL FOOD PTE.LTD.
【所在地】1 Second Chin Bee Road Singapore(618768)
【代表者】Director Phang Say Lang
【事業内容】食品工場及び食品向け物流倉庫の所有・管理
【資本金】500万 SGD
【設立年月日】2009年4月3日
【大株主】SHARIKAT NATIONAL PTE.LTD.(100%)

◇食品工場兼食品用低温倉庫の概要
【所在地】1 Second Chin Bee Road Singapore(618768) ※シンガポール南西部の工業地帯に位置
【借地権】2048年11月29日まで(残存期間:約27年間)
【 建物 】食品用低温倉庫の運営が可能なライセンスを保有し、冷凍・冷蔵倉庫、オフィススペース、寮を備えた3階建ての建物
【土地面積】6,395.1m2
【延床面積】8,611.85m2

◇SHARIKAT NATIONAL PTE.LTD.
【所在地】1 Second Chin Bee Road Singapore (618768)

株式取得による2022年2月期以降の連結業績に与える影響は精査中。

なお、SHARIKAT NATIONAL FOOD社の純資産が2021年3月期決算においてマイナスとなっているが、所有する不動産を第三者機関による不動産鑑定評価に基づき再評価することでプラスとなる見込みという。また、SHARIKAT NATIONAL FOOD社の親会社株主に帰属する当期純利益は2021年3月期決算においてマイナスとなっているが、所有する不動産をヨシムラ・フード・ホールディングスグループで使用するとともに、第三者への賃貸を継続することで、当期純利益はプラスとなる見込みだという。

-進出・出資・撤退

Copyright© シンガポール新聞社 , 2022 All Rights Reserved Powered by STINGER.