ICMG Partners(東京都千代田区)は2021年11月12日、運用するICMG共創ファンド1号投資事業有限責任組合がシンガポールのHISHAB PTE LTD(CEO:Zubair Ahmed)に100万米ドルの出資を実行したと発表した。出資実行日、出資後の持株比率は非開示。
HISHAB社は2015年8月設立。発表によると、アナログの電話回線を介した自然言語処理機能を搭載した会話型AIソリューション技術により、インドやバングラデシュ、日本の金融機関やマイクロファイナンス機関、大規模コールセンターで、ボイスバンキングやコールセンターの自動化を支援している。
インターネットインフラが未整備または識字率が低い国々での銀行取引、口座開設などの金融サービスへのアクセスを可能にしており、新興国の農村部に向けた技術をインターネット上での手続きが苦手な人が多い日本の高齢者向けに転用して顧客体験の向上に繋げる動きを進めているという。
ICMG Partnersの担当者は、出資目的について、「フィナンシャルリターンを得ることも目的の1つだが、HISHAB社の音声認識技術を日本の大企業が持つ事業と融合させることで、特定の顧客に対する体験価値を向上させるなど、共創活動を提案・推進していくことも考えている」とコメントした。