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シンガポール知的財産局、Temasek RiceにPVP付与、海外市場参入目指す

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シンガポール知的財産局(IPOS)は2019年5月16日、Temasek Life Sciences Laboratory(TLL)が開発したコメ品種Temasek Riceに植物品種保護(PVP)を付与したと発表した。IPOSは、輸出可能な食料生産モデルで都市農業及び水産養殖技術の中心地を目指すシンガポールのビジョンを裏付けるものと強調しており、PVPによりTLLは、Temasek Riceの生産、複製、販売及び輸出入を最大25年間主導的に行うことができる。

遺伝子組み換えされてないコメ品種であるTemasek Riceは芳香性が高く、しかも病害や極端な気象条件に強い抵抗力があるため、収穫量も期待できるといい、中国、米国、ベトナムなど70超の海外市場に参入する可能性があるという。

IPOSのDaren Tang知識財産権局長は「シンガポールの有望な成長分野の1つにアグリテックと都市農業がある。シンガポールの植物品種保護は比較的新しい分野だが、国内の需要に対応するだけでなく、他の市場に参入するためのハブとしてシンガポールを活用する革新的な農業ハイテク企業やブリーダーを奨励している」とコメントした。

TLLのPeter Chia CEOは、「成長を続けるアジアは持続可能な食料生産を必要としている。TLLの科学者たちは農業関係者、規制当局、企業と協力して、生産性の問題に悩む農家に新しい知識と革新的な解決策を考えだした。シンガポールの植物品種保護は、世界の食料安全保障の課題に対処するうえでも重要な役割を果たす」とコメントした。

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