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WILLER、シンガポールでオンデマンド乗降可の自動運転バス実証実験6月開始

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高速バス大手WILLER(大阪市)のシンガポール100%子会社WILLERS PTE.LTDは2019年5月14日、三井物産の子会社でシンガポール最大のカーシェアリング事業者Car Club Pte Ltd、シンガポールのエンジニアリング企業Singapore Technologies Engineering Ltdと自動運転技術を利用したバス運行サービス商用化に向けてコンソーシアムを設立、「Jurong Lake Gardens(ジュロン・レイク・ガーデン)」で6月中旬から実証実験を開始するためシンガポール国立公園局(N-Parks)と準備を開始したと発表した。

今回のプロジェクトは、実際に自動運転車両に乗車する利用者と他の公園来園者や近隣の人々の自動運転に対する受容度や潜在ニーズの把握、アプリを利用したオンデマンド運行やサービスの改善点を洗い出すもので、WILLERS社がビジネスデザインの企画及び運営を担い、CCPL社が運行オペレーションを、STEL社が自動運転制御技術と車両のメンテナンスを行う。

使用する車両は15人乗り。アプリを活用して、基本運行ルート上の現在位置から目的地までをオンデマンドで移動できる。ジェロン・レイク・ガーデンでは、6カ月間の無償テスト運行の後、2年6カ月間有償で商用運行する。

同コンソーシアムは、ジュロン・レイク・ガーデン以外にも、シンガポール国内2カ所でそれぞれ異なる目的の実証実験を年内に開始する。

実証実験車両「NAVYA ARMA」 提供・WILLER

◇車両概要
【 車名 】NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)
【メーカー】Navya SAS社
【車両寸法】全長4.75m/全幅2.11m/全高2.65m
【乗車定員】15人(座席数11)
【車両重量】3,450kg
【 出力 】15kw(25peak)
【最高速度】25km/時(物理的可能最高速度40km/時)
【対応スロープ角度】12%
【充電時間】8時間(3.6kW plug)、4時間(7.2kW plug)
【対応時間】9時間

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