明電舎は、三井住友信託銀行とポジティブ・インパクト・ファイナンスの融資契約を締結した。国内電機メーカーとして初の取組みという。2021年9月30日発表した。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、事業会社向けの資金使途を特定しない融資タイプで、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱するポジティブ・インパクト金融原則に基づき、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクトを包括的に分析・評価する。
企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行う。
今回の融資契約締結にあたっては、特にSDGsの目標達成にインパクトを与える活動として、「シンガポールの電力網構築への貢献」などのテーマが定性的、定量的に評価された。
具体的には、シンガポール新設変電所向けの変圧器納入を通じた2021~2024年度(4年間)で一定量の電力供給についてで、電力設備供給量(kVA)を指標(KPI)とした。
また、透明性及び客観性を担保するために第三者機関として日本格付研究所より第三者意見を取得した。
明電舎は、シンガポールの電力会社に継続的に製品を納めている。