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シンガポール保健省、安全管理措置更新、9月8日から職場での懇親・交流不可

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シンガポール保健省(MOH)は2021年9月6日、市中の感染の広がりを遅らせるための集団行動について発表した。

MOHは、現在の国内のCOVID-19の状況について、ワクチン接種率が高く、ワクチン接種者の重症化や死亡率は低く抑えられているが、過去28日間でワクチン未接種者の6.7%が重症化または死亡していると報告した。

そのうえで、市中の新規感染者数は2021年9月5日までの1週間で1,200人以上と、前週の約600人からほぼ倍増したことを示し、このまま毎週のように感染者が倍増していくとCOVID-19感染による深刻な影響を受ける人が増加すると予想されるとしたうえで、感染者数を減少させるためには迅速な行動を取る必要があると説明し、特に高齢者の一刻も早いワクチン接種が必要と強調した。

具体的には、市中の感染の広がりを遅らせるため下記の通り取り組むとした。

◇公衆衛生活動

・クラスターが発生した場合、濃厚接触者の隔離に加え、周囲にいた個人にHealth Risk Warnings(HRW)やHealth Risk Alerts(HRA)を送信する。HRWを受け取った人は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査を受け、最初の検査で陰性の結果が出るまで自己隔離することが法律で義務付けられる。また、その後ART検査を行い、14日目に再びPCR検査を受けることが義務付けられる。HRAを受け取った人は法律で定められた措置の対象とはらないが、できるだけ早くPCR検査を受けることが推奨される。HRWおよびHRAは隔離命令ではないが、受け取った人は社会的交流を14日間控える必要がある。

◇HRWおよびHRA検査体制の変更

・2021年9月13日からFast and Easy Test(FET)とRostered Routine Testing(RRT)の実施頻度を「2週間に1回」から「1週間に1回」に変更する。現在、FETとRRTが義務付けられているのは飲食店、介護サービス、ジムやフィットネススタジオなどリスクの高い職場だが、今後、ショッピングモールやスーパーマーケットの従業員、配達員、交通機関の運転手などにも対象を拡大する。

・RRTを義務づけられていない分野での定期的な検査を強化するため、RRTの対象でない企業に対し現場で働く従業員1人あたり8個のARTキットを配布する。検査結果を各政府機関に報告する必要がある。

◇安全管理措置の更新

・2021年9月8日より、社員食堂やパントリーなど職場での懇親や交流を認めない。

・職場でCOVID-19感染者が確認された場合には厳しい措置を取る。特に、感染が確認された労働者が、感染後に職場に戻ったことが判明した場合、在宅勤務(WFH)可能な社員全員の14日間のWFHが求められる。

◇ソーシャルギャザリング

・特に高齢者と同居している人は、今後2週間、必要のない社交活動を控えることが推奨される。

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