川崎重工業は2021年8月31日、シンガポールの日系船主KUMIAI NAVIGATION(PTE)LTDに84,000m3型液化石油ガス(LPG)燃料推進LPG運搬船‟CRYSTAL ASTERIA”を引き渡した。
坂出工場で建造された‟CRYSTAL ASTERIA”は、日本国内の造船所で建造された初めてのLPGと低硫黄燃料油を燃料とする二元燃料LPG運搬船で、川崎重工は従来の84,000m3型LPG運搬船にLPG二元燃料主機関を採用した。‟CRYSTAL ASTERIA”は新船型の1番船で、同社が引き渡したLPG運搬船としては64隻目となる。
LPG燃料は、従来の重油燃料使用時に比べ排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)、CO2排出量を削減できる。
‟CRYSTAL ASTERIA”の主要目は下記の通り。
【全長/幅/深さ】229.90m×37.20m×21.90m
【満載喫水】11.51m
【航海速力】約17.0ノット
【 定員 】29人
【総トン数】49,145トン
【載貨重量】54,922トン
【貨物倉容積】84,229m3
【 主機関 】川崎-MAN B&W 7S60ME-C10.5-LGIP1基
【 船級 】日本海事協会(NK)
【 船籍 】シンガポール