AIを活用した教育プロダクト事業のatama plus(東京都品川区)は2021年7月21日、シリーズBラウンドで約51億円の資金調達を実施したと発表した。既存投資家のDCMベンチャーズ、ジャフコ グループに加え、新たにシンガポール政府系投資会社Temasek傘下のプライベート・エクイティ・ファンドPavilion Capital、米運用会社大手T.Rowe Priceなどが引き受けたという。
atama plusは2017年4月創業。AIで学習を個別最適化する「atama+(アタマプラス)」を全国の塾・予備校に提供している。駿台グループやZ会グループなどで導入され、2017年7月の提供開始から4年で導入教室数は2,500以上に達していて、シンガポールでは日本への帰国生向けに受験指導を行う駿台シンガポール校で利用されているという。
今回の増資で、金融機関からの融資を含む累積調達額は約82億円となった。調達した資金は、プロダクト開発のスピードアップや顧客支援体制の強化に充てるとしている。
Pavilion CapitalのHead Japan InvestmentsであるCHOUN Chee Kong氏は「コロナ禍でEdTechの需要が一層高まっており、アジアからもEdTechのユニコーン企業が次々と生まれている。彼らに続き、atama plusがグローバルにも通用するスタートアップとして急成長し、日本だけでなく世界中の生徒たちに欠かせない存在となることを期待している」とコメントした。