日本銀行とシンガポール通貨金融庁(MAS)は2021年5月21日、締結中の第3次二国間通貨スワップ取極(BSA)を再改正し、その期限を延長した。
同取極は、日本及びシンガポール当局が必要な時に相互に米ドルと自国通貨を交換することを可能とする。また、シンガポール当局が流動性需要を満たすため日本円と自国通貨を交換することを可能とする。
交換上限額に変更はなく、シンガポールが30億米ドルまたは30億米ドル相当の日本円、日本が10億米ドル。
再改正には、チェンマイ・イニシアティブ(Chiang Mai Initiative Multilateralisation:CMIM)契約書の改訂に沿った修正が組み込まれ、IMFデリンク割合(IMFプログラムがない場合に要請国がCMIMを発動できる金額)を30%から40%へ引き上げるなどした。
日本銀行とシンガポール通貨金融庁は、「継続的な金融協力の強化が両国における金融の安定の確保に寄与し、拡大する両国間の経済・貿易関係を支えることを期待する」とした。