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シンガポールのバスメーカー、ミャンマー工場完成、年間約600台生産可能

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シンガポールのバスメーカーSC Auto Industries(SCオート)は2019年5月28日、ミャンマー・ヤンゴン工業地域に同社初の海外バス製造工場が完成し、同日開所式典を開催したと発表した。式典には、タウン・トゥン投資・対外経済関係相をはじめミャンマー政財界の要人や駐ミャンマーシンガポール大使らが出席した。

タウン・トゥン投資・対外経済関係相(右)  提供・ミャンマー投資企業管理局

3,000万Sドル(約23億9,000万円)を投資し、最先端の自動システムを備えるミャンマー工場は年間約600台まで生産可能で、設計・製造する新世代バスブランド「SC Neustar」を現地市場に供給するとともに、シンガポール工場と合わせアジア全体の需要をカバーする。また、広大な敷地に建つ新工場は、営業所とサービス拠点も持ち、バス本体とシャーシサービスをワンストップで提供するほか、部品の交換や修理などアフターサービスも行う。

ミャンマーで世界標準に準拠した高速バスが製造・販売されるのは初めてで、SCオートのTan Siow Chua会長は「ミャンマーのバス事業者に製品やサービスを提供するだけでなく、現地社会に新しい標準の急行バスライフスタイル体験を確立する」と語った。

SCオートは2014年以来、研究開発に600万Sドル(約4億7,800万円)以上を投資して「SC Neustar」ブランドを構築。シンガポールで発売し、車体製造メーカーから独自に製品を設計・製造・組み立てるOEM(Original Equipment Manufacturer)へとビジネスモデルを変革した。「ミャンマー工場で製造したバスはFTAを追い風にASEAN市場への輸出も見込める。地理的にも重要な位置にある」としている。

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