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神戸製鋼所、第62回田宮賞に「アセアン地域での被覆アーク溶接棒事業の確立」

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神戸製鋼所は2021年5月6日、「第62回田宮賞」の受賞案件を選定したと発表した。

審査委員会による審議の結果、金賞にはシンガポールの電弧溶接棒の製造・販売子会社KOBELCO WELDING ASIA PACIFIC PTE.LTD.(KWAP社)などによる「アセアン地域での被覆アーク溶接棒事業の確立」を選んだ。

被覆アーク溶接棒 提供・神戸製鋼所

神戸製鋼所のアセアンにおける被覆アーク溶接棒事業は、1968年タイに被覆アーク溶接棒の製造・販売子会社THAI KOBELCO WELDING CO.,LTD.(TKW社)を設立して以来、1979年シンガポールにKWAP社、1993年マレーシアに被覆アーク溶接棒の製造・販売子会社KOBELCO WELDING (MALAYSIA) SDN.BHD.(KWM社)を設立し、1977年にはインドネシアで各種電弧棒の製造・販売を行うP.T.Intan Pertiwi Industri(INTIWI社)とライセンス契約を結んでKOBELCOブランドでの生産、販売を行ってきた。

「各社の周辺国や新規市場開拓、KOBELCOブランドの確立、流通販売網の構築などにより、幾多の困難を乗り越え、現在は神戸製鋼所の被覆アーク溶接棒事業の根幹を形成するに至った」と評価した。

同社によると、アセアンでは国によって好まれる被覆アーク溶接棒の種類や使い方が異なるため、2001年にTKW社に海外拠点初となる研究開発部門を設立し、地域ごとのニーズを的確に捉え、タイムリーに商品設計に反映させているという。

◇金賞
「アセアン地域での被覆アーク溶接棒事業の確立」
THAI KOBELCO WELDING CO.,LTD.
KOBELCO WELDING ASIA PACIFIC PTE.LTD.
KOBELCO WELDING (MALAYSIA) SDN.BHD.
KOBE STEEL, LTD. Welding Business

神戸製鋼所は第5代社長 田宮嘉右衛門の遺徳と事蹟を永く記念するため、「田宮賞」を創設し1960年以来、神戸製鋼所グループ各社の会社の業績や社会に大きく貢献した技術・製品を表彰している。

田宮嘉右衛門(明治8年生~昭和34年没)は、合名会社鈴木商店に入社し、鈴木商店が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年の(株)神戸製鋼所が発足時に常務取締役に就任し、1934年~1945年まで五代目の社長を務めた。

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