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ディー・ディー・エス、シンガポール光学式指紋センサ開発会社を子会社化

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生体認証機器製造のディー・ディー・エスは8月25日開いた取締役会で、協業先のシンガポールの光学式指紋センサ開発会社MICROMETRICS TECHNOLOGIES PTE. LTD.(MMT社)との間で新株引受契約を締結し、子会社化することを決議した。同日発表した。

ディー・ディー・エスは、指紋認証アルゴリズムの開発とそのライセンス事業に加え、新たに指紋センサのハードウェアと最適なアルゴリズムを同時進行で開発、その指紋認証アルゴリズム搭載センサの生産・販売一貫体制による半導体事業への事業拡大を目指すなかで、MMT社の子会社化は指紋センサ開発の立ち上げ時間を買う有効な手段と判断した。

センサ開発の立ち上げには、ハードウェア製造面でどのような方式を採用するかなど商品企画に至る迄の設計検討及びそれを実現する要素技術の研究開発と、具体的な試作品開発を行う工場をはじめとした多くのサプライチェーンの企業連携体制の構築を必要とする。

また、中国をはじめとした現地生産に対応できる生産技術や購買、受け入れ検査等の人の確保にはリクルーティング・給与処遇の交渉・面接・採用など時間と資源を要し、試作工場の探索・能力評価・与信評価でも相当の時間とコスト、遂行する人材が必要となる。

MMT社は2017年設立で、同領域での光学式指紋センサ開発に取り組んでおり、これらの経営資源を保有しているという。

両社は、2017年7月31日に開発基本契約と個別開発契約を締結。以来、協業を進めてきたが、MMT社は市場ニーズの急激な変化に伴うベンダー各社の度重なる仕様変更により量産受注が延伸し、資金需要面での対応に苦慮していたという。

ディー・ディー・エスは「長年友好関係にあったMMT 社と合意の上、同社を子会社化する事にした。今回の子会社化は、指紋認証アルゴリズム搭載センサの生産販売で一貫した半導体事業を行う事による事業拡大を目指し、またスマートフォンでの指紋センサ市場の競争に勝利し、最高品質を目指す体制強化のためである。2020年3月に最新モジュールの開発試作が成功し、現在量産準備中である。国内ベンダーへの販売とパートナー企業を通した海外ベンダーでの採用に向けて営業を進めている」と記した。

ディー・ディー・エスは、MMT社の新株55%(61万7,222 株)を引き受け筆頭株主となる。売掛金があるためその全額を現物出資し、残りを現金で取得する。送金金額は約4,053万円という。また、アドバイザリー費用等は約300万円という。

取得概要は下記の通り。

【株式取得方法】現物出資及び現金
【引き受け株式】普通株
【引き受け株数】617,222 株
【株価と買収額】S$10/S$6,172,220(約4億7,548万円)
【 送金実行日 】2020年8月28日

MMT社の概要は下記の通り。

【   名称   】MICROMETRICS TECHNOLOGIES PTE. LTD.
【  所在地 】Singapore 3 Pemimpin Drive Lip Hing Industrial Building
【  代表者 】CEO YING CHANGWEI
【事業内容】情報通信業(指紋センサ等デバイス製造販売)
【  資本金 】60万シンガポールドル
【 設立 】2017年7月17日
【大株主及び持株比率】
70% GUNSMITH & SONS CORPORATION(Malaysiaのファンド)
30% MMT社役員
【取引関係】売掛金4億3,400万円

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