SGホールディングスは、台湾事業の合弁パートナーである新竹物流(HCT社)との連携を強化するため、シンガポールの海外事業統括会社SG HOLDINGS GLOBAL PTE.LTD.(SGHG社)から新竹物流に台湾佐川急便国際股份有限公司株式30%を譲渡するとともに、台湾佐川急便国際股份有限公司を新瑞佐川急便股份有限公司に社名変更した。新瑞佐川急便股份有限公司の総経理に李正義氏(HCT運営長)が就任し、6月9日から新体制で事業運営を開始した。2020年6月10日発表した。
HCT社は、主に台湾国内で物流事業を展開しており、SGホールディングスグループとは2000年から連携を、2005年からは合弁パートナーとして関係を構築してきた。
今回の体制変更は、近年、日台間の貿易が順調に推移していること、また越境ECに対する需要も高まっていることを受け決めたといい、車両や倉庫、営業要員など経営資源を共有し、実務面で協働していく。
SGホールディングス担当者は「以前から営業上の連携などはあったが、今回の連携強化ではドライバーをHCTに転籍するなどよりオペレーションが一体となる」と補足説明した。
出資比率は、台湾佐川急便国際股份有限公司(SGHG社90%、HCT社10%)から、新瑞佐川急便股份有限公司(SGHG社60%、HCT社40%)へと変わった。
なお、譲渡金額は非開示。
新瑞佐川急便股份有限公司と新竹物流株式会社の概要は下記の通り。
◇新瑞佐川急便股份有限公司
【所在地】台湾台北市士林区中山北路六段90号4階
【董事長】小山 彰
【総経理】李 正義
【事業内容】国際エクスプレス事業、越境EC、ロジスティクス事業、フォワーディング事業、他
【資本金】5,000万台湾ドル(TWD)
【設立年月日】2005年9月9日
◇新竹物流
【所在地】台湾台北市士林区中山北路六段88号9階
【董事長】許 育瑞
【総経理】許 育瑞
【事業内容】物流、モノ・金・情報に関するトータルソリューションサービス
【資本金】24億9,500万TWD
【設立年月日】1938年10月4日
【事業概要】営業所60拠点、車輌3,500台で台湾全域における輸送ネットワークと、63,000坪の物流倉庫施設を保有。2019年の売上高は175億TWD(約635億円)、代引き取り扱い金額は268億TWD(約972億5,000万円)。