シンガポール警察部(SPF)は2020年5月28日、違法に取得した個人情報を使用して政府が管理するフェイスマスクの自動販売機から200枚以上を不正に入手したとして32歳の男を逮捕した。5月29日発表した。
警察部に5月27・28日、各地でマスクが受け取れなかったと複数の報告が寄せられ、システムの記録と照合したところ、フェイスマスクは既に配布済みであることが分かった。
ベドック警察署職員が監視カメラの映像から容疑者の身元を割り出し、男を逮捕した。200枚を超えるフェイスマスクを押収した。
男は以前の職場で採用担当者をしており、在職中に入手した個人情報を使用して不正にマスクを収集していたという。
不正行為の罪には、10年以下の懲役と罰金を科される。違法に入手した個人情報を保持する行為には、3年以下の懲役または10,000シンガポールドル以下の罰金、またはその両方が科される。
ベドック警察署の首席調査官は、「捜査官の迅速な対応により容疑者を特定し、迅速に裁判にかけることができた。また、地域社会を安全に保つために重要な200枚以上のフェイスマスクを押収し、さらなる損失を防ぐことができた」とコメントした。