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シンガポール保健省、6月1日(火)サーキットブレーカー終了、3段階で再開

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シンガポール保健省(MOH)などで構成する複数省タスクフォースは2020年5月19日、日々の地域社会での新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数が大幅に減少していることや、外国人労働者寮の状況が安定し、より大きなコミュニティーへの広がりを防止できたとして、6月1日(月)にサーキットブレーカーを終了することを決定したと発表した。3段階に分けて活動を再開する。

◇フェーズ1「安全な再開」(6月2日(火)~)

感染リスクが高くない経済活動を再開するが、より高いリスクを伴う社会的、経済的および娯楽活動は閉鎖されたまま。外出時はマスクを着用し、高齢者には可能な限り在宅を推奨する。

【経済活動】
・ほとんどの製造会社は製造部門向けガイドラインに従って完全に生産を再開できる。
・ほとんどのオフィスも再開できる。従業員は明らかに必要な場合にのみオフィスに出向くことができる。引き続き在宅勤務が最大限に採用される。
・雇用主は職場で安全管理対策を実施し、従業員はそれらを厳守しなければならない。
・ほとんどの小売店やその他のパーソナルサービスは、フェーズ1では再開されない。飲食店での食事は引き続き禁止される。自動車の整備、エアコンの整備、基本的なペットサービス、学校の書店、学校の制服を販売する小売店のみ再開できる。美容師や理髪店は基本的なヘアカットサービスに加えて、すべての美容サービスの提供を再開できる。配達/収集モデルで運営するすべての在宅ビジネスも再開できる。

【家庭】
・各世帯は他の場所に滞在する両親または祖父母を訪問することが可能になる。各世帯は、受入を1日あたり1回のみに制限し、同じ世帯から2人以下に制限する必要がある。両親や祖父母の家に育児のために子供を預けることはできる。
・結婚式、葬式は参加者最大10人までで執り行うことができる。
・同じ世帯の最大5人が一緒に礼拝できる。
・その他の重要でない活動や懇親会は引き続き禁止される。スポーツおよびレクリエーション施設は引き続き休業する。

【学校】
・幼稚園は6月2日から段階的に再開され、6月10日(水)までに完全に再開する。共働き世帯の育児の世話を支援する。

◇フェーズ2「安全な移行」
・複数省タスクフォースは、フェーズ1期間の日々の感染率を監視し、状況が管理されている場合は、フェーズ2に移行する。
・フェーズ2では、少人数のグループでの社会活動を許可する予定で、飲食店、ジム、フィットネススタジオ、学習センターなどが再開する。また、スポーツ、レクリエーション、屋外施設も再開する。

◇フェーズ3「安全な国」
・COVID-19の効果的なワクチンまたは治療法が開発されるまで継続する。
・社会的、文化的、宗教的、ビジネス的な集まりやイベントが再開するが、大規模なクラスターの発生を防ぐため集会の規模は制限する。
・映画館、劇場、バー、パブ、ナイトクラブ、スパ、マッサージなども、その安全管理能力に応じて再開できる。

なお、国境再開については、世界的な状況は不安定なままであるため、国内の再開フェーズのタイミングとは別に評価・実施するとしている。現在、シンガポール政府は地域社会での感染リスクがシンガポールと同等または低いと評価されている数カ国と、グリーンレーン設置を試験的に実施できる可能性について模索しているという。

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