出光興産は2019年11月14日、マレーシア・ジョホール州のパシルグダン事業所内の第2SPS(シンジオタクチックポリスチレン)製造装置の建設及び商業運転開始後の生産、販売に対応する新会社「出光アドバンスドマテリアルズ(マレーシア)(IAM)」を設立した。2019年11月26日発表した。
発表によると、同社が1985年に世界で初めて合成に成功し、1997年に世界で最初に工業化したSPS樹脂は、「耐熱性(融点270℃)」「耐熱水性」「絶縁性」「電波透過性」に優れているため、自動車電動化や、5Gなどの高速通信機器のニーズに合致したエンジニアリングプラスチックとして、需要が年率約10%で伸長しているという。
第2SPS装置は、計画では生産能力9,000トン/年(コンパウンド品1万7,000トン/年に相当)。2022年4月完工予定で、2022年8月商業運転開始を予定する。
同社は、「製造・販売体制を確立するとともに、事業の強化・拡大を目指す」としている。
新会社概要は下記の通り。
【 名称 】IDEMITSU ADVANCED MATERIALS(MALAYSIA)SDN.BHD.
【 所在地 】マレーシア ジョホール州パシルグダン市
【設立年月日】2019年11月14日
【 資本金 】2,500万米ドル(約27億円)
【 出資比率 】IDEMITSU ASIA PACIFIC PTE.LTD.100% ※当社100%子会社
【 代表者 】宮岸信宏 (出光興産から出向)