日本郵船は2019年９月19日、グループのMTIとともに共同研究パートナーとして参加する「シンガポール・セントーサ島における潮流発電実証事業」の発電装置の運用を17日に開始したと発表した。
発電装置 提供・日本郵船
実証事業ではシンガポール島とセントーサ島をつなぐ橋（セントーサ・ボードウォーク）の橋脚にMAKO Energy Pte.Ltd.の潮流発電タービンを設置し、約１年かけて発電効率の検証や発電コストの試算等を行う。実証事業を通じて発電した電力はセントーサ・ボードウォークの街灯に供給する。
潮流発電は、気象条件等に影響を受ける風力発電などとは異なり、年間を通じて水量・方向が安定している潮流を利用する発電量の予測が立てやすい再生可能エネルギーで、実施実証事業では豪州の潮流発電タービンメーカーElemental Energy Technologies Ltdのシンガポール子会社MAKO Energy Pte.Ltd.と、貿易産業省のもとでセントーサ島の開発・運営・広報事業を担うSentosa Development Corporationとともに、シンガポール初の海洋再生可能エネルギーの商用化を目指す。