東南アジアを中心に11カ国でインフルエンサーマーケティング、タレント事務所、エンターテインメント事業を展開するシンガポールのGushcloud International Pte Ltd(Gushcloud International社)は2019年9月19日、複数のファンド及び個人投資家から合計1,100万米ドルを調達したと発表した。
今後は、アジアを中心とした出資を基に、アジアでの地盤を強固にし、中国や米国など重要マーケットへの進出を進めるとともに、コンテンツやIP制作、ソーシャル・コマース領域への拡大を進めるという。
Gushcloud International社のRussell Simmons社長は「欧米とアジアでは、効果的なタレントのマネジメント、活用の方法に大きな違いがある。当社は両地域でのノウハウやネットワークを活用し、西と東の懸け橋となることができると信じている。その結果、ファッション、映画、テレビ、音楽、スポーツ、そして政治まで、世の中の様々な文化に大きな影響を与えることができるだろう」とコメントした。
Gushcloud Japanの澤宏明取締役は、「日本のインフルエンサーマーケティング市場規模は、当社独自推計によれば2019年は306億円、2020年は127%成長して390億円の見込みだ。日本で今後大きく伸びる領域の1つはインフルエンサーとのIP(知的財産)ビジネスであり、ブランドの商品をタレントと共同で開発(IP共同保有)、販売し、レベニューシェアする事例が海外では少しづつ増えてきており、日本でも商談が進んでいる。市場規模推計数字にはこの領域を含んでおらず、新たな市場を創造し拡大するポテンシャルがある」とコメントした。
Gushcloud International社は現在、シンガポール(本社)、中国、米国、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、韓国、ベトナム、ミャンマー、日本に支社を置いている。
Gushcloud Japanは、ドコモと電通のJVとして2000年に設立されたD2Cと資本業務提携し、日系企業に対するインバウンド・アウトバウンドマーケティング支援サービスを2017年10月に開始している。