気候変動(低・脱炭素)

三井物産、英CCS事業会社Storegga社とDAC技術の事業化に向けMOU締結

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三井物産は、CO2の回収・貯留(CCS)事業の英Storegga Limitedと、大気中のCO2を直接回収するDirect Air Capture(DAC)技術の事業化に向けてMOUを締結した。Storegga社にはシンガポールの政府系投資会社GICが15.4%出資している。2022年3月25日発表した。

発表によると、Storegga社は欧州初の大規模DACプラントの商業運転達成に向けた事業化調査を進めている。同プラントから回収されたCO2は、Storegga社が開発中のAcorn(エイコーン)CCSプロジェクトに繋ぎ込み、枯渇した油・ガス田に恒久的に貯留できる。過去に排出され、空気中に蓄積したCO2を回収、除去できるネガティブCO2エミッションを実現し、実質としてのCO2排出量マイナスにつなげていく。

Acorn CCSプロジェクト陸上設備建設予定地

今回締結したMOUは、DAC技術の事業化に向けた共同調査に加え、三井物産によるカーボン・クレジットの引き取り及び販売、将来的にはDAC事業への出資参画の検討を含んでおり、Storegga社と三井物産の戦略的パートナーシップの更なる強化を目指すものという。

三井物産は2021年3月にStoregga社に出資参画した。

◇Storegga Limited
【登記所在地】英国 ウェストサセックス州 ハソックス
【設立年月】2019年
【 CEO 】Dr. Nicholas John Cooper
【株主構成】三井物産 15.4%、Macquarie Group Limited(豪州)21.5%、GIC(シンガポール)15.4%、M&G(英国)4.5%、創業者(Dr. Nicholas John Cooperほか)43.3%

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