総合旅行サイトExpediaグループは2019年９月10日、AI Singapore（AISG）の主要プログラム「100 Experiments (100E)」において、アジア人旅行者のオンライン検索を変える人工知能（AI）ソリューションの開発をAISGと共同で行うと発表した。
アジア言語での旅行検索クエリの理解度や検索結果の精度を向上させるため、ExpediaグループとAISGのプロジェクトチームはまず、自然言語処理と機械学習を活用してAIベースのモデルを開発し、日本語での検索クエリの理解度と検索結果を向上させたうえで、このモデルを適用して他のアジア言語でのオンライン検索の効率向上を図る。
AIソリューションの開発が完了すると、Expedia Groupはアジア言語での旅行検索クエリのパターンやアジア言語のニュアンスに対する理解を深めることが可能になり、検索の精度や効率性を向上させることで、アジア人旅行者のニーズをより満たせるサービスを提供できるようになるという。
Expedia GroupのMark Okerstrom代表取締役社長兼最高経営責任者（左）とAI SingaporeのLaurence Liew AI Industry Innovationディレクター
AISGのLaurence Liew AI Industry Innovationディレクターは「Expedia Groupと機械学習ソリューションにおいて協力し、共同で開発を行うとともに、AI Apprenticeship Programmeを通してシンガポール人AIエンジニアを養成する」とコメントした。
AI Singapore (AISG) は、National Research Foundation Singapore（NRF）が創立した国のプログラムで、デジタル経済を強化するため、シンガポールのAI技術を促進し、相乗効果を生み出し、高めることを目指している。