島津製作所は2025年10月２日よりワイエムシィ（本社：京都市下京区）の液体クロマトグラフ（LC）用カラムについて、東南アジアにおける販売代理店として、主に製薬企業への営業活動を開始した。対象国は、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、カンボジア、ミャンマー、ラオスの10カ国。
LCは製薬、食品、化学などの分野で用いられる島津製作所の重点機種の一つ。消耗品であるカラムはLCによる分離分析に欠かせず、その選択が精度や安定性に直結する。そのため、試料や分析目的に応じて長さや内径、充填剤など適切な選択が重要になる。島津製作所は種類が豊富で、世界各国で実績があるワイエムシィ製品の取り扱いにより、LC用カラムの販売を強化する。
ワイエムシィの液体クロマトグラフ用カラム「Accura Triart」
島津製作所は現中期経営計画において、分析装置のみならず、前処理、カラムなどの消耗品、データ解析ソフトを含むトータルソリューションの提供を目指している。ワイエムシィとは2025年３月に業務提携契約を結んでおり、東南アジアにおける販売代理店活動はその一環という。