菱倉運輸(本社:東京都江東区)と伊藤忠エネクス(本社:東京都千代田区)は2025年7月、首都圏で展開する菱倉運輸の小口積合せ配送用車両(3tトラック)に使用する燃料としてリニューアブルディーゼル(RD)を活用する実証実験を開始した。9月24日発表した。
RDは、Neste Asia Pacific Pte Ltd(シンガポール)から輸入され、伊藤忠エネクスが菱倉運輸へ供給を行う。Neste MY Renewable Dieselは、食料と競合しない廃食油や廃動植物油脂などのような廃棄物や残渣物を原料として製造され、燃料のライフサイクルGHG排出量を軽油比最大90%削減する。実証試験の期間は1年間で、RDの使用量は月150~250リットルという。
両社は既に名古屋港を起点にコンテナ輸送を行うトラクタヘッド1台の燃料を軽油からRDに代替する実証実験を実施済みで、今回はRDを活用する実証実験の第2弾となる。

実証実験で使用する3tトラック
両社は今回の実証実験の結果を踏まえ、首都圏における小口積合せ配送用車両へのRDの本格導入や、さらなるエリア拡大など、持続可能な物流の実現に向けた検討を進めるとしている。