LINEヤフーは、シンガポールの独立系再生可能エネルギー発電事業者(IPP)ヴィーナ・エナジーとバーチャルPPA(Virtual Power Purchase Agreement)を締結した。岡山県真庭市に建設される「真庭太陽光発電所(2026年竣工予定)」の年間8,500万kWh分の非FIT非化石証書による環境価値(CO2削減効果)を20年間購入する。2025年1月17日発表した。購入金額は非開示。
LINEヤフーがPPAを締結するのは今回が初めて。新たに土地の開拓が不要なゴルフ場跡地で建設されることなどの観点を重視したという。20年間で約74万トン(約30万世帯分の年間CO2排出量に相当)のCO2排出量削減を見込む。
LINEヤフーは、企業が自らの事業の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際イニシアチブ「RE100」に参加しており、2030年度までにグループにおけるスコープ1・2の温室効果ガス排出量を実質ゼロにするなどの目標に掲げている。なお、グループの2023年度のCO2排出量は、スコープ1・2が9万4,067tという。
LINEヤフーは「これまでの再生可能エネルギーの調達手段に加え、新たにバーチャルPPAを通じた追加性のある再生可能エネルギーを導入することによって、本質的かつ安定的な調達ポートフォリオによるカーボンニュートラルの達成を目指す」としている。
◇真庭太陽光発電所
【 所在地 】岡山県真庭市
【運転開始時期】2026年8月(予定)
【 設備容量 】72MW(太陽光発電所設備容量)