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京都機械工具、MROテクノロジー年間最優秀賞ファイナリストにノミネート

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総合ハンドツールメーカーの京都機械工具(本社:京都府久世郡久御山町、KTC)は2025年9月12日、産業向けRFIDタグのリーディングカンパニーであるXerafy Singapore Pte Ltd.(本社:シンガポール)と共同開発した工具管理を劇的に変革するRFID技術を内蔵したIoT対応工具“nepros ID”シリーズが、『MRO Asia Pacific 2025』の“MRO Technology Achievement of the Year”(MROテクノロジー年間最優秀賞)のファイナリストとしてノミネートされたと発表した。

発表によると、“MRO Technology Achievement of the Year”は、航空宇宙業界におけるマルチメディア情報サービスプロバイダーであるAviation Week Networkが毎年、航空宇宙業界に関する10のカテゴリーにおいて優れた業績があった者に贈っている賞で、KTCのファイナリストへのノミネートは2024年に続き2年連続。

“nepros ID”シリーズは、ソケット、ラチェットハンドル、レンチ、スクリュードライバ 、ハンマ、プライヤなど幅広いラインナップからなる。RFID技術を内蔵することによりFOD(Foreign Object Debris/航空機のエンジン等に損傷を与えるモノ)を防止するとともに、工具管理の自動化を通じた作業効率の向上と、工具そのものの機能性の維持を実現している。整備中の工具の置忘れはFODとなり得る事から、工具の管理は航空機MRO業界における重要な管理項目となっている。さらにKTCは2025年、従来のRFID内蔵工具に加えて専用のスマートキャビネット、管理アプリケーション、RFIDハンドリーダーを連携させることで、“nepros ID”を現場での実運用に即した統合型ソリューションへと昇華させた。

京都機械工具は「世界には工具管理のシステムは存在するものの、現場での実運用という観点ではいまだ発展途上の領域となっている。KTCが開発した“nepros ID”シリーズは工具の紛失防止に加えて、インベントリー管理や工具の探索・発見・確認のプロセスをIoTで簡略化して業務効率を改善し、さらに現場の作業状況や工具の使用状況をデータ化することで現場のマネジメントへも変革をもたらしうることが評価された」としている。

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