ソレイジア・ファーマ(本社:東京都港区)は、取締役会で、同社製品エピシル口腔用液(開発コード:SP-03)の中国独占的販売権利契約先(販売パートナー)を変更することを決議した。2025年1月6日発表した。
発表によると、中国におけるエピシル事業は2019年7月の発売以降、同社(北京市、上海市、広州市)とLee’s Pharmaceutical(HK)Limited(本社:香港)(その他中国地域)の体制で販売活動を運営してきた。2022年8月以降はLee’s Pharmaceutical(HK)社が中国全土で販売活動を担ってきたが、製品販売実績は当初想定していた水準を大きく下回る結果となった。
このため、Lee’s Pharmaceutical(HK)社との間の独占的販売権契約を解消し、新たにChangchun GeneScience Pharmaceutical Co.,Ltd.(本社:中国)と契約を締結することとした。契約相手先はChangchun GeneScience Pharmaceutical社の100%子会社のGenSci Singapore Pte.Ltd.。
Lee’s Pharmaceutical(HK)社との合意およびChangchun GeneScience Pharmaceutical社との契約に基づき、2025年第1四半期中にエピシルの中国販売はChangchun GeneScience Pharmaceutical社へ移管される。移管後は、同社がChangchun GeneScience Pharmaceutical社に対して製品供給を行う予定。
さらに、Changchun GeneScience Pharmaceutical社との契約に基づき、同社はChangchun GeneScience Pharmaceutical社から契約一時金及び販売ロイヤリティを受領する。
一方、Lee’s Pharmaceutical(HK)社に対する本契約解消による支払については、2025年度第1四半期中に発生が見込まれるLee’s Pharmaceutical(HK)社のエピシル残存在庫品(全てChangchun GeneScience Pharmaceutical社に売却予定)の買取代金を除き、発生しない見込みという。
同社はエピシルの販売実績が伸び悩む中、これまでに中国での自販体制の解消や無形資産の減損損失処理等を実施してきた。「今回の販売パートナー変更を契機に、エピシルの中国国内市場での浸透を加速する。またChangchun GeneScience Pharmaceutical社とは、その他の機会も含めたパートナーシップの強化を目指す」としている。
◇Changchun GeneScience Pharmaceutical Co.,Ltd.
【本店所在地】中国吉林省長春市
【 代表者 】Jiang Yun Tao
【 事業内容 】医薬品の研究開発、生産、販売等
【 設立 】1997年4月
【 従業員数 】6,800人
【 大株主 】Chang Chun High-tech Industry(Group)Inc. 99.5%
【 資本金 】73百万中国元
【2023年度事業収益】110億中国元