気候変動(低・脱炭素)

日本電気硝子、マレーシア子会社が再エネ事業者とVPPAを締結、20年契約

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日本電気硝子(本社・滋賀県大津市)は2024年7月25日、子会社のNippon Electric Glass(Malaysia)Sdn.Bhd.(所在地:Shah Alam, Selangor, Malaysia、NEGM)は、再生可能エネルギー電力発電事業者のDitrolic Energy Holdings Sdn.Bhd.(所在地:Johor Bahru, Johor, Malaysia)の特別目的会社のRes Hijau Sdn.Bhd.とVPPA(Virtual Power Purchase Agreement:仮想電力購入契約)を締結した、と発表した。契約価格は非公開。

VPPAは、需要家の敷地外で発電された再生可能エネルギー電力のCO2を排出しないという環境価値のみを仮想的に需要家が調達する手段で、マレーシアでは2023年に政府が提供するプログラム『CGPP(Corporate Green Power Programme)』の下で認可を得た企業のみ行うことができる。VPPAは、環境価値を電力と切り離して取引するため、既存の電力供給契約に影響しない特徴がある。

Ditrolic Energy社は、東南アジア最大級の総合エネルギー企業で、空港、教育機関、医療、製造業など様々な業界に太陽エネルギーを主とするクリーンエネルギーを提供している。

今回、NEGMが調達するのはDitrolic Energy社がマレー半島北部に新たに建設する太陽光発電所由来の環境価値で、実質的なCO₂削減効果は年間約41,000t-CO₂になるという。

NEGMの久保正也社長は、「脱炭素について様々な政策を打ち出しているマレーシアにおいて、NEGMがDitrolic Energy社とのコラボレーションにより、今回のプロジェクトを進めることができ非常に光栄に思う。また、このプロジェクトは、カーボンニュートラルを目指すNEGグループにとって重要な意味があり大きな一歩となる」とコメントした。

◇契約概要
【  発電所種別 】太陽光発電
【発電所予定地】Kedah, Malaysia
【発電開始予定】2025年12月
【 契約期間 】20年間
【年間発電量予測】約75GWh(一般家庭約18,000世帯分に相当)

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