進出・出資・撤退

レカム、シンガポールIT企業を連結子会社化へ、AIサーバー販売事業を取り込み

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レカム(東京都渋谷区)は2024年6月25日開いた取締役会で、シンガポールのIT企業のTAKNET SYSTEMS PTE LTD.と株式譲受契約を締結し、連結子会社化することを決議した。同日発表した。

TAKNET SYSTEMS社は1994年設立。AIサーバー、ハイエンドワークステーション、ストレージソリューションの販売等を通して、約30年に渡りシンガポールのコンピュータ産業を牽引してきた。顧客には、Lazada、Line(Telenor)、富士通、東芝、NCS、MINDEF、Singtelなどの有名企業や、多くの中小企業が含まれるという。

レカムグループはかねてよりシンガポールへの進出を検討しており、TAKNET SYSTEMS社を子会社化することで、シンガポールでの事業拠点を得るとともに、今後急成長が期待されるAIサーバー販売事業を、レカムグループの新規事業として取り込むことができると判断した。今回、TAKNET SYSTEMS社の株式を65%を取得し、将来的には全株取得も視野に入れている。

取得価格は概算で、普通株式が約1,033万6,300SGD(約12億934万7千円)、アドバイザリー費用等が約56万2,586SGD(約6,582万3千円)、合計で約1,089万8,886SGD(約12億7,517万円)。株式譲受契約締結日は2024年6月25日で、株式譲受実行日は2024年7月5日を予定する。取得価格は譲受実行日までに確定する。

◇TAKNET SYSTEMS PTE LTD.
【  所在地 】362 Upper Paya Lebar Road #02-01 Da Jin Factory Building Singapore
【  代表者 】Managing Director TAN AH KAW
【事業内容】AIサーバー、ハイエンドワークステーション、ストレージソリューションの販売
【  資本金 】50万SGD
【設立年月日】1994年11月11日
【  大株主 】TAN AH KAW 40.0%、TAN YEW KHIM 20.0%、CHEN MENGJIE 20.0%、CHEN SIHAO 20.0%

レカムは、株式をTAN AH KAW氏から30.0%、TAN YEW KHIM氏から15.0%、CHEN MENGJIE氏から20.0%取得する。

株式譲受実行後の社名の変更予定はないという。

なお、今回の株式譲受契約はいわゆる解除条件付契約で、条件となっている事項が達成できなかった場合は、契約そのものの効力が消滅する可能性がある。

レカムは、2024年9月期の連結業績予想に与える影響について現在精査中としている。

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