花王は2024年3月、花王独自の技術を応用した蚊よけ商品「ビオレガード モスブロックローション」をシンガポールで発売する。同シリーズの発売は2022年のタイに続く第2弾で、2024年中に台湾、香港、マレーシアでの展開を予定する。
蚊が媒介する感染症のひとつであるデング熱は、東南アジアや他の多くの地域で長年の社会課題となっている。また、温暖化や都市化によりデング熱を媒介する蚊の生息エリアが拡大していることから感染者が増加している。
シンガポールでも2020年以降感染者数が大幅に増加している。今年も増加が見込まれている中、政府関連機関もデング熱対策を積極的に推進している。
花王は、蚊が肌に降り立つ挙動に着目し、界面での濡れ現象を利用することで、蚊が止まりにくい肌状態に整える技術を開発した。従来の忌避成分(揮発性有効成分DEETやイカリジンなど)とは異なる方法で蚊を寄せ付けないこの技術を応用し、ボディローションのような軽い使い心地でべたつかない蚊よけ商品「ビオレガード モスブロックセラム」を2022年よりタイで発売している。
今回、同シリーズの展開第2弾として「ビオレガード モスブロックローション」をシンガポールで発売する。価格は8SGD前後、主要取扱いチェーンはWatoson's、Guardian、Welciaなどを予定する。