気候変動(低・脱炭素) 物流・ハブ

商船三井、Yara社とアンモニア輸送船の定期用船契約締結、主に太平洋域で輸送

投稿日:

商船三井は、世界最大の窒素肥料メーカーYara International ASA(本社:ノルウェー)のグループ会社のYara Clean Ammonia Switzerland SAと、アンモニア輸送船“Green Pioneer”の定期用船契約を締結した。“Green Pioneer”は2023年12月25日にYCA Switzerland社に引き渡された。今後は主に太平洋域のアンモニア輸送に従事する予定。MOL Tankship Management Pte.Ltd.が船舶管理を行う。2024年1月5日発表した。

アンモニアは現在、肥料原料としての利用が中心となっているが、燃焼時に二酸化炭素を排出しない次世代のクリーンエネルギーとして石炭火力発電所における混焼利用や、水素キャリアとしての活用などを中心に、今後大規模な需要の増加が見込まれている。

商船三井は、Yaraグループと2022年にアンモニアを含む脱炭素事業に関する覚書を締結し、協業を進めてきた。「今回の定期用船契約締結は、その一つの実績となるもの」としている。

両社は、「クリーンアンモニア領域における長期的パートナーシップを構築し、積極的にビジネス拡大を図ることで、アンモニアサプライチェーンの構築を目指す」としている。

◇“Green Pioneer”
【 全長 】173.70m
【 全幅 】28.00m
【満載喫水】10.419m
【貨物タンク容量】34,500m3
【  竣工年 】2010年8月
【建造造船所】現代重工尾浦工場
【船舶管理会社】MOL Tankship Management Pte.Ltd.

-気候変動(低・脱炭素), 物流・ハブ

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.