デジタル経済 物流・ハブ

日系コンテナ船ONE社、シェルとe-BDN導入に向けたトライアルに成功

投稿日:

シンガポールに本社を置く日系コンテナ船社OCEAN NETWORK EXPRESS PTE.LTD.(ONE社)は2023年10月23日、シンガポール海事港湾庁(MPA)の支援の下、電子バンカー・デリバリー・ノート(e-BDN)の導入に向けたShell(シェル)とのトライアルに成功したと発表した。

e-BDNトライアルは2023年9月9日にシンガポール港でAngsana Technology社が開発したデジタル・バンカリング・ソリューションを使用して行われた。

カーゴ・オフィサー、チーフ・エンジニア、バンカー・サーベイヤーは、固有のリンクとワンタイムパスワードを使ってプラットフォームにログインし、引渡し前と引渡し後の電子バンカリング書類を完成させ、コンテナ船が出港する前にすべての関係者に送信した。

ONE社とシェルによるe-BDNのトライアルは、11月1日から電子バンカリングプロセス・書類を導入するMPAのデジタルバンカリングイニシアチブ開始に先立つもので、今後のバンカー業界での大幅な工数削減が期待されている。

MPAのTeo Eng Dih長官は、「e-BDNは、マスフローメータと併用することで、より安全で透明性の高いオペレーションを確保するだけでなく、バンカーバイヤー、バンカーサプライヤー、金融機関の間でより高い信頼性を構築し、より効率的で強靭なエコシステムを実現する。デジタル文書の大規模な導入はビジネスコスト削減を支援し、バンカリングバリューチェーン全体のステークホルダーに大きな価値をもたらす」とコメントした。

-デジタル経済, 物流・ハブ

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.