三井住友信託銀行は、シンガポールに本部を置く不動産投資運用会社Patience Capital Group(代表:ケン・チャン、PCG)が組成する日本国内の観光資源を投資対象とするジャパンツーリズムファンド1(JTF1)に出資することを決めた。2023年10月11日発表した。
発表によると、JTF1は、日本へのインバウンド観光の増加を背景に、日本国内の観光資源への投資を通じて地方創生に貢献することを目的とし、日本国内の魅力的な観光プロジェクトに対して投資・開発を行う。
ファンドマネージャーであるPatience Capital Groupは、代表のケン・チャン氏の日本およびアジアにおける広範囲なネットワークを駆使した案件ソーシング、グローバル投資家招聘による潤沢な投資マネー確保、地元密着・地方創生型の事業展開を行っているという。
三井住友信託銀行は、日本の観光資源のポテンシャルに着目し、地域のブランド化、地域経済活性化により地方創生を目指す同ファンドの取り組みに共感し、他の国内投資家に先駆けインパクトエクイティ投資枠による出資を決めた。
三井住友信託銀行の出資決定が他の国内投資家参加の後押しにもなり、同ファンドは2023年10月6日のファイナルクローズ時点で総額約350億円のファンド規模となった。
◇ジャパンツーリズムファンド1
【ファンドマネージャー】PATIENCE CAPITAL GROUP PTE.LTD.
【 事業概要 】観光資源開発を目的とする日本国内の不動産と不動産関連への投資
【ファンド総額】約350億円
◇Patience Capital Group
【本社所在地】シンガポール、東京
シンガポール法人:PATIENCE CAPITAL GROUP PTE. LTD.
日本法人:ペイシャンスキャピタルグループ株式会社
【 設立 】2019年
【 事業内容 】シンガポール政府投資公社の日本支社の前代表を務めたケン・チャン氏が代表を務める不動産投資運用会社。日本観光関連資産および東京都心部・首都圏の住宅資産に特化した2つのファンドを運営するほか、不動産開発アドバイザリーやプロジェクトコンサルティングのサービスも提供。