進出・出資・撤退

レスターHD、都築電気傘下4社の全株式取得へ、パワー半導体等でシナジー

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半導体・電子部品の販売・ソリューション提供事業のレスターホールディングス(本社:東京都港区)は2023年9月29日開いた取締役会で都築電気(本社:東京都港区)傘下のTSUZUKI DENSAN SINGAPORE PTE.LTD.を含む4社の株式を取得し、完全子会社化することを決議した。同日、都築電気との間で株式譲渡契約を締結した。株式譲渡実行日は2024年1月9日を予定し、取得価額は約129億7,000万円を予定する。

レスターホールディングスは、4社が持つFA・産機・車載機器市場顧客や、脱炭素・省エネ関連製品向けのパワー半導体をはじめ、GPU、ASIC、メモリといった幅広い商材と関連サービス・技術をグループに加えることで、規模の拡大とともに、重複の無いラインカードの一層の充実によりクロスセルのバリエーションを拡大できると判断した。

また、4社の成長領域である画像認識・センシングといったIoTソリューションにおいては、レスターホールディングスが得意とするソニー製半導体や機器、画像関連AIをはじめとするビジョン関連の技術補完が可能という。

加えて、レスターホールディングスの半導体信頼性試験・設計開発受託サービスを4社が持つ主要顧客へも展開し、半導体製造関連領域における更なるプレゼンス向上に繋げていく。

レスターホールディングスが4社の子会社化で狙うシナジー
① 既存商材の相互補完とクロスセル
② センシング領域におけるソリューションの展開
③ レスターマッチングサービス(ビジネスマッチングサービス)の活用と連携
④ 双方の技術リソースを融合することによる高付加価値事業の展開
⑤ 顧客のバリューチェーンを意識したビジネスモデルの共有
⑥ SaaS・セキュリティ分野への訴求拡大

株式取得が予定通り実行された場合、4社は2024年3月期第4四半期よりレスターホールディングスの連結子会社となる。

TSUZUKI DENSAN SINGAPORE PTE.LTD.の社名や役員変更などについては、「現時点(10月6日時点)で未定」(レスターホールディングス担当者)という。

◇TSUZUKI DENSAN SINGAPORE PTE.LTD.
【 所在地 】60 Paya Lebar Road, #11-38 Paya Lebar Square, Singapore 409051
【 代表者 】代表取締役社長 茂田 朗範
【  事業内容 】半導体、電子部品、セキュリティソリューション、IoTソリューションの販売
【 資本金 】30万シンガポールドル(1,900万円)
【設立年月日】1994年3月16日
【 大株主 】都築電気100%

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