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三井物産、世界最大のエビ養殖事業者に出資参画、バリューチェーンを伸長

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三井物産は、世界最大のエビ養殖事業者Industrial Pesquera Santa Priscila(在エクアドル、IPSP)に、IPSP創業者が保有する持株会社(在シンガポール)を通じて出資参画することを現地時間2023年8月7日に決定し、8月8日に同持株会社およびIPSP創業者と関連諸契約を締結した。

取得対価は3億6,000万米ドル(約500億円)。株式取得後に同持株会社は三井物産の持分法適用会社となる。必要な許認可取得など一定の先行要件の充足を経て、2024年3月期中の実行を予定する。

世界の人口増加・経済成長とともに伸びるタンパク質需要に対し、エビは育成期間が短く飼料効率が良いことに加え、高タンパク質・低カロリーで健康志向に応える重要なタンパク質源。

三井物産は、産業化と集約化が進行するエビ産業の成長性に着目し、2019年に世界最大のエビ加工事業者Minh Phu Seafood社(在ベトナム)に出資参画し、エビの加工・販売事業を強化している。今回のIPSPへの出資を通じ、より川上の種苗・飼料、養殖へとバリューチェーンを伸長し、エビ産業におけるグローバルトッププレーヤーを目指す。

株式取得による2024年3月期連結業績への影響は軽微という。

◇Industrial Pesquera Santa Priscila
【本店所在地】エクアドル グアヤキル
【   設立  】1976年
【 代表者 】Santiago Salem, Founder & Executive Chairman
【  事業概要 】エビの養殖・加工・販売、稚エビ・飼料の生産
【 売上高 】(単体)約14億米ドル(約1,960億円)/2022年12月期
【  従業員数 】約16,000人

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