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富士フイルム、米KMG社を買収、半導体材料分野初の東南ア製造拠点を取得

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富士フイルムは2023年5月10日、米国の半導体材料メーカーEntegris,Inc.(本社:米国マサチューセッツ州)のグループ会社で半導体用プロセスケミカル事業をグローバルに展開するCMC Materials KMG Corporation(本社:米国テキサス州、KMG社)の発行済全株式を取得する株式売買契約を、Entegris社の子会社であるCMC Materials LLCと締結した。KMG社の全株式取得に要する資金総額は7億米ドル。買収完了時期は、クロージング条件の充足を前提とし、2023年中を予定する。

発表によると、KMG社は現在、米国、フランス、イタリア、シンガポールなど全7カ所の製造拠点を持ち、高純度な硫酸・イソプロピルアルコール(IPA)・水酸化アンモニウムなど幅広い半導体用プロセスケミカルを生産。米国・欧州・東南アジアで大手半導体メーカーなどの顧客基盤を構築し、グローバルに製品を供給している。

富士フイルムは、フォトレジストやフォトリソ周辺材料、CMPスラリー、ポストCMPクリーナー、薄膜形成材、ポリイミドなど半導体製造の前工程から後工程までのプロセス材料、イメージセンサー用カラーフィルター材料をはじめとした波長の電磁波(光)をコントロールする機能性材料群(Wave Control Mosaic、WCM)を展開している。

KMG社の買収を通じて、幅広い半導体用プロセスケミカルを獲得し、半導体製造プロセスを広くカバーする製品ラインアップで総合提案力を高め、顧客の製造プロセスの課題解決を図っていく。

また、欧米での製造拠点の拡充に加え、半導体材料分野で初となる東南アジアでの製造拠点の取得で、より強固でグローバルな製造体制を構築する。

◇CMC Materials KMG Corporation
【 設立 】1992年
【本社所在地】米国テキサス州フォートワース
【事業内容】半導体用プロセスケミカルなどの研究開発・製造・販売、トータルケミカルマネジメントシステムの提供
【従業員数】約560人(2022年12月末現在)
【営業地域】米国・欧州・東南アジア
【  売上高 】$360M(2022年)

◇CMC MATERIALS Singapore Pte Ltd
【 所在地  】9 Tuas View Ln, Singapore 637569
【従業員数】非公表

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