JERAは2023年5月9日、タイ・エネルギー省管轄の国営企業で石油および関連事業を運営するタイ石油公社PTT Public Company Limited(PTT)と、タイ国内への水素・アンモニア供給に向けたサプライチェーン構築に関する共同検討を開始することを定めた覚書を締結した。
覚書締結式(左から、PTTのMs.Somrudee Predapitakkhun, Vice President, Innovation Institute、Dr.Yuttana Suwannachot, Executive Vice President, Innovation Institute、Dr.Buranin Rattanasombat, Chief New Business and Infrastructure Officer、JERAの久玉 敏郎常務執行役員・JERA Asia Pte.Ltd. CEO、堤 直己LCFバリューチェーン統括部 水素・アンモニア上流事業部長)
同覚書では、タイの脱炭素化に向け、PTTと共同で▽タイにおける水素・アンモニアのサプライチェーン構築に関する検討 ▽タイ向けの水素供給手段として、アンモニアクラッキング技術の実現可能性の評価 ▽タイ向けの供給を想定した水素・アンモニア上流事業の共同開発または投資機会の検討――を進めていくことを定めている。
タイは、国家エネルギー計画において、2050年のカーボンニュートラルおよび2065年のネットゼロ達成を宣言しており、PTTも同じ目標を掲げている。