川崎汽船は2023年5月12日、三菱商事の100%子会社であるシンガポールのDiamond Gas International Pte.Ltd.と、新造174,000m3(メンブレン)型LNG船1隻を対象として、15年+合計10年(延長オプション)の長期定期傭船契約を締結した。同時に、Samsung Heavy Industries Co.,Ltd.(サムスン重工業)と同新造船の造船契約を締結した。
同傭船契約は、Diamond Gas International社と川崎汽船が新造船をベースに締結する初めての長期定期傭船契約となった。同新造船は2026年後半より世界各地のLNG輸送に従事する予定。
同新造船はME-GAエンジン(ガス焚き低速ディーゼル機関)を採用する。
川崎汽船の担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「同船の船舶管理は川崎汽船のインハウスの船舶管理会社K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE.LTD.の起用を予定している。ME-GAエンジンは、LNGと重油の2つの燃料に対応する。燃料用のタンクは、重油用のみで、LNGについては一般的なLNG船と同様、積み荷のLNGの一部をメインの燃料として使用する」と答えた。
◇新造船主要目
【 造船所 】Samsung Heavy Industries Co.,Ltd.(サムスン重工業)
【竣工時期】2026年第3-4四半期(予定)
【 全長 】約290m
【 型幅 】45.8m
【タンク容積】174,000m3
【推進機関】ME-GA
【 速力 】19.5ノット