デジタル経済 進出・出資・撤退

SBI HD、SC Ventures設立運営のZodia Custody社に出資、第2位の株主に

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SBIホールディングスは、英Standard Chartered Bankのベンチャー投資&インキュベーションユニットであるSC Ventures(本社:シンガポール、Head:Alex Manson)が設立運営しているZodia Custody Limited.(本社:英国、CEO:Julian Sawyer)へ出資する。2023年4月25日発表した。出資実行年月日は非開示。

Zodia Custody社は2020年1月設立。発表によると、ロンドンを拠点として世界中の機関投資家を顧客に、デジタルアセットに安全かつ確実に投資することを可能とする様々なサービスを提供している。また、機関投資家の持つ高い要求水準を満たすと同時に、絶えず変化するデジタルアセット市場に適応する柔軟性を両立しているという。

SBIホールディングスは出資を通じて、事業戦略であるデジタルアセットのグローバルコリドー戦略を更に推進、拡大させることができると判断した。

SBIホールディングスの子会社であるSBIデジタルアセットホールディングス(東京都港区、CEO:フェルナンド・ルイス・バスケス・カオ)とZodia Custody社は合弁会社(予定出資比率:SBIデジタルアセットホールディングス 51%、Zodia 49%)を設立し、関連法令の準拠及び金融庁の承認と認可を前提として、日本を拠点に機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供する予定。

SBIホールディングスはSC Venturesと2022年5月に事業提携を締結しており、Zodia Custody社への出資は同基本合意に基づくパイプライン案件への出資となる。

SBIホールディングスの担当者は、シンガポール新聞の取材に対して、「Zodia Custody社は、機関投資家が自身でデジタルアセットを運用する際に不可欠となる決済・信託などの各種カストディサービス・機能を提供する。今回のシリーズAラウンドで調達される資金は総額3,600万米ドルである。SBIグループは今回の出資で第二位の株主になる。なお、主な投資家はSBIグループのほか、Standard Charteredや米ノーザントラストなどで、同ラウンド前はStandard Charteredと米ノーザントラストの2社が主要な株主だった」と答えた。

◇Zodia Custody Limited
【本社所在地】英国
【  設立  】2020年1月22日
【 事業内容 】機関投資家向けのデジタルアセットカストディサービスの提供

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