気候変動(低・脱炭素) 進出・出資・撤退

INPEX、INPEXトレーディングを吸収合併、シンガポール法人に販売機能集約

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INPEXは2022年12月26日開いた取締役会で、2024年4月1日を合併期日として連結子会社のINPEXトレーディングを吸収合併することを決議した。

INPEXは海外で開発・生産した権益原油等をINPEXトレーディング及びその100%子会社INPEX Energy Trading Singapore Pte.Ltd.を通じて販売している。今後さらなるエネルギー需要の伸びが見込まれるアジア地域への販路拡大、価格条件・受渡条件に関し多様化する顧客の要望へ対応するため、INPEX Energy Trading Singapore社の機能強化を実施するとともに、INPEXトレーディングの機能をINPEX Energy Trading Singapore社へ段階的に移管し、販売機能をINPEX Energy Trading Singapore社へ集約する。INPEXトレーディングは解散する。

INPEXは、INPEXトレーディングの全株式を所有しているため、合併による株式その他の金銭などの割当てはない。連結業績への影響は軽微。

INPEXの担当者はシンガポール新聞の取材に対し「当社権益原油等の販売に関し、日本の顧客へは主にINPEXトレーディングが販売し、その他の国々の顧客へは主にINPEX Energy Trading Singapore社が販売している。合併することで、①INPEX Energy Trading Singapore社の人的リソースの増強、フロントオフィス・ミドルオフィス・バックオフィスの職務を分離し、ガバナンスおよびリスク管理体制の確立を通じ、販売機能の強化を図る ②INPEX Energy Trading Singapore社は2021年4月よりデリバティブ取引を行っており、販売機能をINPEX Energy Trading Singapore社へ集約することで価格条件に対し多様化する顧客の要望により幅広く対応する」と答えた。

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