双日は2022年9月27日、マレーシア・ジョホール州の経済開発公社Johor Corporation(JCorp)と、ジョホール州における水素・アンモニアを活用した脱炭素社会実現に向けて事業化調査を共同実施する覚書を締結した。
事業化調査は、水素・アンモニアの輸入から燃料としての利用に至るまで、持続可能なサプライチェーンの構築を目的とする。具体的には、JCorpグループで不動産・インフラ投資を手掛けるJLand Group Sdn BhdとSojitz Asia Pte.Ltd.が主体となり、アンモニア受入基地やアンモニア焚きガスタービン火力発電所の開発、アンモニアの船舶燃料としての供給、JCorpの子会社が運営する港湾関連での水素を活用したカーボンニュートラルポート化などの事業化の可能性について共同で調査する。双日は水素・アンモニアの最適な調達先や輸送方法の検討、経済性の試算を主導する。
発表によると、ジョホール州ではエネルギー集約型の先進的な産業が次々と生まれている。今回の調査結果をもとに水素・アンモニアのサプライチェーン構築に向けた指針を策定し、最終的にはジョホール州の産業界に持続可能で安定的なグリーンエネルギーを供給することを目指していく。
調査対象エリアは海上輸送の要衝であるジョホール海峡に位置し、船舶や周辺工業団地への水素・アンモニア供給が期待できる。 また、国内外の市場から水素・アンモニアを調達し、ジョホール州に輸入することで、産業界の投資機会も促進する。
◇Johor Corporation
【 設立 】1968年
【所在地】Level 13, Menara KOMTAR, Johor Bahru City Centre, 80000 Johor Bahru, Johor, Malaysia
【代表者】President & Chief Executive Datuk Syed Mohamed Ibrahim
【事業内容】ジョホール州の経済開発公社。マレーシアだけでなく、アジア・オセアニア諸国で幅広く事業を展開している。主要事業として、食品事業、レストラン事業、不動産事業、インフラ事業があり、Kulim(Malaysia)Berhad、KPJ Healthcare Berhad、QSR Brands (M)Holdings Bhd、JLand Group Sdn Bhdの主要関係会社が当該事業を所掌。