サトーホールディングス(東京都港区)は2022年9月1日、シンガポール現地法人SATO Asia Pacific Pte.Ltd.が2022年4月に、シンガポール製造技術研究所(Singapore Institute of Manufacturing Technology、SIMTech)より製造分野での優れた産業パートナーシップを認められ、「テクノロジーパートナー賞(Technology Partners Award)」を受賞した、と発表した。
SIMTechは、シンガポール科学技術研究庁(Agency for Science,Technology and Research)の研究機関で、産業支援、技術や知識の移転、人的資源の提供などを通じて、シンガポールの製造業の発展に貢献している。
「テクノロジーパートナー賞」は、さまざまな産業におけるオープンイノベーションを奨励することで、生産性の向上や事業の成長を促進することを目的に2016年に創設された。
発表によると、受賞したSATO Asia Pacific社は、SIMTechと共にRFID資産・在庫管理システムを開発し、現場の生産性を向上させるためのトラック&トレースを行うソリューションを提供したことが評価された。
同ソリューションは、RFIDゲートやキャビネット、モバイルスキャナなどで構成される。在庫をリアルタイムで可視化できるだけでなく、資産の動きや在庫補充の効率化に関する知見も得られ、カスタマーサービスの向上とヒューマンエラーの低減に繋がるという。
2019年から複数企業で導入されている。2022年にはシンガポール政府の生産性ソリューション助成制度(Productivity Solution Grant)の対象となり、中小企業は同ソリューションを採用すると政府から助成金を受けることができる。