シンガポール経済開発庁（EDB）が2019年５月24日発表した2019年４月の製造実績によると、製造業生産高は前年同月比0.1ポイント増加した。大きく変動するバイオメディカル製造業を除いた生産高は同比2.1ポイント減少した。
産業別の生産高では、バイオメディカルは同比11.2ポイント増加した。医薬品の生産高がバイオ製品の生産量増加により同比10.9ポイント拡大し、医療機器の生産高が輸出需要の持続により12.0ポイント増加した。
化学品は同比1.9ポイント増加した。部門別では「その他の化学品」が香料の生産量の増加により同比9.3ポイント増加し、「特殊品」も0.9ポイント増加した。
石油化学製品は同比2.8ポイント縮小した。石油精製処理量が一部プラントのメンテナンス停止により同比4.3％ポイント減少したことなどが要因。
運輸工学は同比1.1ポイント減少した。部門別では「航空宇宙」が民間航空会社からのより多くの修理およびメンテナンス作業により16.3ポイント成長した。一方で、「海洋・海洋工学」は不振で18.7ポイントの大幅減を記録、「陸上輸送」も12.8ポイント減少した。
電子機器は同比0.6ポイント減少した。部門別では、「その他の電子モジュール＆コンポーネント」が同比12.5ポイント、「情報通信&家電」が1.3ポイント、「半導体」が12.5ポイントとそれぞれ成長したが、「データストレージ」、「コンピュータ周辺機器」は縮小した。