川崎重工業は、シンガポールのKUMIAI NAVIGATION(PTE)LTDと86,700m3型LPG(液化石油ガス)燃料LPG/アンモニア運搬船の造船契約を締結した。契約には1隻追加のオプションが含まれる。KUMIAI NAVIGATION社向けのLPG/アンモニア運搬船の契約は初という。2022年6月21日発表した。
受注したLPG/アンモニア運搬船は、LPGと液化アンモニアを積載できるカーゴタンクを搭載し、同時に運搬できる。また、世界の主要LPGターミナルに入港できるよう全長や幅などの船体主要目を大きく変えることなく、従来船型よりカーゴタンクの容積を増量する。
燃料には、LPGと低硫黄燃料油を使用可能で、LPGを燃料とする場合、燃料油使用時に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)や二酸化炭素(CO2)などの排出量を大幅に削減できる。SOx排出規制に対応するとともに、LPG船において2022年度以降の契約船から適用される二酸化炭素排出量規制のEEDI(Energy Efficiency Design Index)フェーズ3に適応している。
今後、坂出工場で建造し、2025年の竣工を予定する。
主要目は下記の通り。
【 全長/幅/深さ 】約230.00m/37.20m/21.90m
【 夏期満載喫水 】11.65m
【カーゴタンク容量】86,700 m3