みずほ銀行は、フィリピンにおいて同国民間企業で初めてライセンスを取得し「Tonik」ブランドで無店舗のデジタルバンクを展開するTonik Digital Bank, Inc.のシンガポール持株会社Tonik Financial Pte.Ltd.に出資することを決めた。みずほ銀行は持分約10%相当の株式を取得する。2022年2月9日発表した。
発表によると、フィリピンでは人口の7割程度が銀行口座を保有していないが、アジアの中でも若年層の割合が高く、スマートフォンの普及が進んでいることを背景に、モバイル決済などのデジタル金融サービスが銀行未利用層にも急速に浸透しつつあるという。
Tonik Digital Bankは、既存銀行のサービスが行き届いていない中間層に、スマートフォンをベースとした金融サービスを提供する。民間企業として初めて、店舗を持たずデジタル端末上のみで銀行サービスを提供できるデジタルバンクライセンスの認可をフィリピン中央銀行より受け、既に預金・貸出サービスを開始している。
みずほ銀行は、「フィリピンにおいて、デジタルを通じた銀行サービスの提供は金融インフラの発展を促す突破口の一つとなりえる」との認識に立ち、これまで培ってきた経験やノウハウの提供等を通じ、Tonik Digital Bankの金融サービス事業の強化・成長に貢献するとともに、既に出資しているベトナムのベトコムバンクやMサービスとの連携を通じて、フィリピン・ベトナムを起点にアジアにおけるリテール金融業界の発展に貢献するとしている。
◇Tonik Financial Pte.Ltd.
【本社】シンガポール
【代表者】Mr. Krasnov Grygorii – Chief Executive Officer
【設立】2018年
【事業】傘下にフィリピン民間企業初のデジタルバンク『Tonik Digital Bank』を保有 ※Tonik Digital Bankは2021年3月より無店舗型の銀行サービスを提供