気候変動(低・脱炭素)

武田薬品工業、シンガポール「ゼロ・エネルギー・ビル」着工、製造拠点拡張

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武田薬品工業は2021年9月23日、シンガポール北部ウッドランズ地区に、シンガポール初の「ゼロ・エネルギー・ビル」の建設着工したと発表した。1,400万米ドルを投じてシンガポール製造拠点を拡張するもので、ディベロッパーであるJTCのウッドランズ・ウェハース・ファブ・パーク(Woodlands Wafer Fab Park)にある武田薬品工業バイオロジクス製造工場に隣接する。2022年までに入居する予定。

シンガポール建築建設局(BCA)の「グリーンマーク(GM)制度」の「ゼロ・エネルギー・認証スキーム(Zero Energy certification scheme)」に基づく建物となる。GM制度は、熱帯気候に合わせて作られた国際的に認められたグリーンビルディング評価ツールで、承認プロセスには設計、杭打ち、建設、居住、完成の各段階が含まれ、建物のライフサイクルを通して環境への影響や性能を評価する。

新たな「ゼロ・エネルギー・ビル」には、660枚以上の太陽光発電パネルが設置され、ビルのエネルギー消費を完全に相殺する。新鮮な空気の需要を調整するCO2センサー、エネルギー使用を最適化する天井ファンと熱拡散器付きハイブリッドエアコンシステム、ユーザーの健康を確保する空気循環システム、雨水の貯留やグリーンコンクリートなどを採用する。

起工式には、来賓として、シンガポールのガン・キムヨン(Gan Kim Yong)貿易産業大臣、山崎純シンガポール大使、シンガポール経済開発庁(EDB)のタン・コン・ウィー(Tan Kong Hwee)副長官、ディベロッパーのJTCの産業クラスターグループアシスタントCEOのアルビン・タン(Alvin Tan)氏らが出席した。

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